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💪健康クイズ 問題と解説

人体の仕組み・栄養・運動・病気の予防など、健康に関するクイズです。日常生活に役立つ医学・生理学の知識が身につきます。1234問のうち第11411160問を掲載しています(58ページ目/全62ページ)。

  1. 1141難易度 ★★★☆☆

    黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)食中毒の特徴として正しいものはどれか?

    正解:エンテロトキシンが加熱に耐性があり、食品を加熱してもトキシンが残存する
    解説:黄色ブドウ球菌食中毒は毒素型(産生された毒素を摂取して起こる)で、エンテロトキシンは100℃30分の加熱にも耐性がある。そのため食品を加熱してもトキシンが残存し、食中毒を引き起こす。潜伏期間は1〜6時間と短く、激しい嘔吐・下痢が特徴。夏季に多い。
  2. 1142難易度 ★★★★

    ボツリヌス食中毒の毒素の作用機序として正しいものはどれか?

    正解:末梢神経のアセチルコリン遊離を阻害し、弛緩性麻痺を引き起こす
    解説:ボツリヌス毒素はClostridium botulinumが産生する神経毒素で、末梢神経終末からのアセチルコリン遊離を阻害する。これにより運動神経伝達が遮断され、弛緩性麻痺が起こる。嚥下障害・複視・構音障害から始まり、呼吸筋麻痺により致死的になる。缶詰・レトルト食品が原因となることが多い。
  3. 1143難易度 ★★★☆☆

    HIV感染症の治療で用いられるART(抗レトロウイルス療法)の基本的な考え方はどれか?

    正解:異なる作用機序の複数の薬剤を組み合わせて使用する
    解説:ARTは異なる作用機序(逆転写酵素阻害薬・プロテアーゼ阻害薬・インテグラーゼ阻害薬など)を持つ複数の薬剤を組み合わせて使用する(HAART:高活性抗レトロウイルス療法)。単剤では耐性変異が生じやすいが、複数剤の併用により耐性化を防ぎウイルス量を検出限界以下に抑制できる。
  4. 1144難易度 ★★☆☆☆

    院内感染(医療関連感染)防止のための「標準予防策(スタンダードプリコーション)」の考え方として正しいものはどれか?

    正解:すべての患者の血液・体液・分泌物は感染性があるとみなして予防措置を講じる
    解説:標準予防策(スタンダードプリコーション)はすべての患者の血液・体液・分泌物・排泄物・粘膜・傷のある皮膚は感染性があるとみなして対応するという考え方に基づく。既知の感染症の有無にかかわらず、手洗い・手袋・マスク・ガウン等を適切に使用することが基本となる。
  5. 1145難易度 ★★☆☆☆

    ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンが予防できる疾患として正しいものはどれか?

    正解:子宮頸がん・尖圭コンジローマ(HPV関連疾患)
    解説:HPVワクチン(2価・4価・9価)は子宮頸がんの主原因であるHPV16型・18型などの感染を予防し、子宮頸がん・外陰がん・腟がん・尖圭コンジローマの発症を防ぐ。9価ワクチンはさらに5種類の高リスク型HPVにも対応し、子宮頸がんの約90%を予防できるとされる。
  6. 1146難易度 ★★★★

    経口ポリオワクチン(OPV)の利点と欠点の組み合わせとして正しいものはどれか?

    正解:利点:強い腸管免疫を誘導。欠点:ワクチン関連麻痺性ポリオ(VAPP)のリスクがある
    解説:経口ポリオワクチン(OPV)は経口接種で強い腸管免疫を誘導でき、集団免疫形成や低コスト・接種容易という利点がある。一方で弱毒化ウイルスが変異して病原性を回復する可能性があり、ワクチン関連麻痺性ポリオ(VAPP)が100万回に数件発生する。このため多くの先進国では不活化ポリオワクチン(IPV)に切り替えた。
  7. 1147難易度 ★★★☆☆

    次亜塩素酸ナトリウムが有効な場面とその適切な濃度の組み合わせとして正しいものはどれか?

    正解:ノロウイルス汚染環境の消毒:0.1%(1000ppm)程度、通常の環境消毒:0.02%(200ppm)程度
    解説:次亜塩素酸ナトリウムは塩素系消毒剤で広範な殺菌・消毒に有効。ノロウイルス汚染物の消毒には0.1%(1000ppm)程度の濃度が必要で、一般的な環境消毒には0.02〜0.05%(200〜500ppm)が使用される。高濃度は皮膚への刺激が強く、金属の腐食を引き起こすため、用途に応じた適切な希釈が重要である。
  8. 1148難易度 ★★☆☆☆

    新興感染症(emerging infectious diseases)として近年問題となった感染症の組み合わせとして最も適切なものはどれか?

    正解:SARS・エボラ出血熱・ジカ熱・COVID-19
    解説:新興感染症(emerging infections)とは以前は知られていなかった感染症や過去数十年間に新たに出現・増加した感染症を指す。SARS(2003年)・エボラ出血熱・ジカ熱・COVID-19などが代表例。再興感染症(re-emerging)は過去に制御されていたが再び問題化した感染症(結核・麻疹・デングなど)を指す。
  9. 1149難易度 ★★★☆☆

    日本の感染症法において「二類感染症」に分類されるのはどれか?

    正解:結核・SARS・MERS・鳥インフルエンザ(H5N1等)
    解説:日本の感染症法で二類感染症に分類されるのは結核・ジフテリア・SARS・MERS・鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9等)・ポリオ(急性灰白髄炎)である。二類感染症の患者は入院措置の対象となり、感染防止のための各種措置を講じることができる。
  10. 1150難易度 ☆☆☆☆

    ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の主な感染経路として正しいものはどれか?

    正解:性的接触・血液(汚染血液や注射器の共用)・母子感染
    解説:HIVの感染経路は①性的接触(特に直腸粘膜を介する肛門性交のリスクが高い)、②血液を介した感染(輸血・注射器の共用など)、③母子感染(妊娠中・分娩時・授乳時)の3つである。日常生活(握手・食器・咳・蚊など)では感染しない。
  11. 1151難易度 ★★☆☆☆

    予防接種の副反応のうち「アナフィラキシー」が起きた場合、発症するタイミングとして最も多いものはどれか?

    正解:接種後30分以内(多くは15分以内)
    解説:ワクチン接種後のアナフィラキシーは接種後30分以内(特に15分以内)に発症することがほとんどである。このためワクチン接種後は接種施設内で少なくとも15〜30分間観察することが推奨されている。アナフィラキシーに備えてアドレナリン自己注射薬(エピペン)等を準備しておくことが重要である。
  12. 1152難易度 ★★★☆☆

    感染症予防において「疫学的トライアングル(宿主・病原体・環境の三角形)」の「宿主因子」に含まれるものはどれか?

    正解:免疫状態・年齢・栄養状態・遺伝的感受性
    解説:疫学的トライアングルは感染症の発生を宿主・病原体・環境の相互作用で説明するモデルである。宿主因子には免疫状態・年齢・栄養状態・遺伝的感受性・基礎疾患などが含まれる。病原体因子には毒力・感染力・薬剤耐性などが、環境因子には気候・衛生環境・人口密度などが含まれる。
  13. 1153難易度 ★★★☆☆

    DOTS(直接服薬確認療法)が特に有効な感染症はどれか?

    正解:結核
    解説:DOTS(Directly Observed Treatment, Short-course)は結核治療の中断を防ぐため、医療スタッフや地域ワーカーが患者の服薬を直接確認する戦略である。結核治療は6ヶ月以上の長期服薬が必要であり、途中中断が多剤耐性結核(MDR-TB)の原因となるため、WHOが推奨するDOTSが世界的に採用されている。
  14. 1154難易度 ★★☆☆☆

    「冷たいチェーン(コールドチェーン)」がワクチン管理で重要な理由はどれか?

    正解:ほとんどのワクチンは特定の温度範囲(2〜8℃)で保管しないと有効成分が失活するため
    解説:コールドチェーン(冷たいチェーン)とはワクチンを製造から接種まで一貫して適切な温度(通常2〜8℃)で管理するシステムである。多くのワクチンは高温・凍結・光などによって有効成分が失活するため、流通・保管の各段階での温度管理が極めて重要である。温度が不適切に管理されると、接種しても免疫が獲得できない可能性がある。
  15. 1155難易度 ★★★☆☆

    旅行者下痢症(トラベラーズダイアリー)の主な原因病原体はどれか?

    正解:毒素産生性大腸菌(ETEC)
    解説:旅行者下痢症の原因の50〜75%は細菌性で、その中でも毒素産生性大腸菌(ETEC)が最多(40〜70%)を占める。衛生環境の不良な地域を旅行する際に汚染された水や食物から感染し、水様性下痢・嘔吐を引き起こす。「沸かす・加熱する・皮をむく・払わない(生水や生野菜)」が予防の原則である。
  16. 1156難易度 ★★☆☆☆

    狂犬病(rabies)について正しいものはどれか?

    正解:発症後の致死率はほぼ100%で、曝露後予防接種(PEP)が唯一有効な対策
    解説:狂犬病ウイルスに感染し発症した場合の致死率はほぼ100%で、生存例は極めてまれである。感染動物(犬・コウモリ等)に咬まれた後、早期に曝露後予防接種(PEP:傷の洗浄+狂犬病ワクチン接種±免疫グロブリン投与)を行うことで発症を防ぐことができる。日本は1957年以降、国内での狂犬病発生がない。
  17. 1157難易度 ★★★★

    感染症のアウトブレイク(集団発生)調査における「症例定義(case definition)」の目的として正しいものはどれか?

    正解:調査対象となる症例を標準化して把握し、感染拡大のパターンを解析するため
    解説:アウトブレイク調査における症例定義は、臨床症状・発生時期・地域・人口特性などの基準を用いて調査対象となる症例を標準化し、感染の広がり方(who/what/when/where)を定量的に把握するための重要なツールである。症例定義の感度・特異度のバランスを調査の目的に合わせて設定する。
  18. 1158難易度 ★★★☆☆

    ウイルス性出血熱(VHF)に共通する主な特徴はどれか?

    正解:出血傾向・多臓器不全を引き起こし、致死率が高い
    解説:ウイルス性出血熱(エボラ・マールブルグ・ラッサ・クリミア・コンゴ出血熱等)は重篤な出血傾向・多臓器不全を引き起こし高い致死率を示す。感染経路・治療法・予防法は種類によって異なり、全てに有効な治療薬はない。医療従事者や感染者の濃厚接触者への感染リスクが高く、高度なPPEが必要である。
  19. 1159難易度 ★★★★

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で最初に有効性が証明された治療薬で、入院患者の酸素投与が必要な重症例に使用されたステロイドはどれか?

    正解:デキサメタゾン
    解説:2020年のRECOVERY試験(英国)でデキサメタゾン6mg/日×10日の投与が、酸素投与・人工呼吸器管理が必要なCOVID-19重症患者の死亡率を有意に低下させることが示された。これによりデキサメタゾンがCOVID-19重症例の標準治療に組み込まれた。
  20. 1160難易度 ★★★★

    ハンタウイルスによって引き起こされる主な感染症はどれか?

    正解:出血熱腎症候群(HFRS)と肺症候群(HPS)
    解説:ハンタウイルスはげっ歯類(ネズミ)の排泄物(尿・糞・唾液)の乾燥粒子を吸入することで感染する。アジア・ヨーロッパでは出血熱腎症候群(HFRS)を、北・南米では肺症候群(HPS/HCPS)を引き起こす。ヒトからヒトへの感染は通常起こらないとされる(南米のAndes virusを除く)。

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