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⚗️化学クイズ 問題と解説

元素・化合物・化学反応など、化学に関するクイズです。元素周期表から身近な化学現象まで、化学の面白さを体験できます。1240問のうち第961980問を掲載しています(49ページ目/全62ページ)。

  1. 961難易度 ★★☆☆☆

    「ダイオード・トランジスタに替わる」として注目された導電性ポリマーの商業応用として実用化が最も進んでいるものはどれか?

    正解:有機EL(OLED)ディスプレイ
    解説:白川英樹らが発見した導電性ポリマーは有機EL(OLED)の発光材料・電荷輸送層として実用化が最も進んでいる。スマートフォンや大型テレビのOLEDパネルに広く使われている。
  2. 962難易度 ★★★☆☆

    ラジウムから発せられる放射線のうち、マリー・キュリーが「ベータ線」と名付けたのは誰か?

    正解:アーネスト・ラザフォードがアルファ・ベータに分類し、ポール・ヴィラードがガンマ線を発見した
    解説:ラジウムの放射線をアルファ線・ベータ線と分類したのはアーネスト・ラザフォードであり(1898〜99年)、ガンマ線を発見したのはポール・ヴィラードである(1900年)。マリー・キュリーは「放射能(radioactivité)」という言葉を作った。
  3. 963難易度 ★★☆☆☆

    2023年のノーベル化学賞は「量子ドット」の発見と開発に与えられた。量子ドットの主な応用として急速に普及しているのはどれか?

    正解:ディスプレイの高画質化(QD-LED・QLED)
    解説:量子ドットはナノスケールの半導体結晶で、サイズにより発光色が変わる。ムンジ・バウェンディ、ルイ・ブルス、アレクセイ・エキモフの3者が2023年のノーベル化学賞を受賞した。最も広く普及した応用はQLEDテレビ等のディスプレイ技術である。
  4. 964難易度 ★★☆☆☆

    ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルの遺言ではノーベル化学賞を運営する機関として指定されているのはどこか?

    正解:スウェーデン王立科学アカデミー
    解説:ノーベルの遺言(1895年)では、化学賞と物理学賞の選考・授与はスウェーデン王立科学アカデミー(Kungliga Vetenskapsakademien)が行うと指定されている。平和賞のみノルウェーの委員会が担当する。
  5. 965難易度 ★★★☆☆

    ボーアの原子モデル(1913年)で、電子が特定の軌道にのみ存在できるとした根拠はどのような観測事実だったか?

    正解:水素の線スペクトル(不連続な発光線)
    解説:ニールス・ボーアは水素原子が不連続な線スペクトルのみを発光する事実(バルマー系列など)を説明するため、電子は特定の円軌道(量子化された軌道)のみに存在できるとする原子モデルを提唱した。この軌道間の遷移が特定波長の光を生じる。
  6. 966難易度 ★★★☆☆

    「コンビナトリアルケミストリー(組合せ化学)」が1990年代に医薬品開発で注目された主な理由は何か?

    正解:大量の化合物ライブラリを高速に合成・スクリーニングして新薬候補を効率的に探せる
    解説:コンビナトリアルケミストリーは系統的に多数の化合物を同時並行で合成し、高速スクリーニング(HTS)と組み合わせて活性物質を探索する手法である。製薬企業での新薬リード化合物探索の効率化に大きく貢献した。
  7. 967難易度 ★★★☆☆

    1828年にウェーラーが行った尿素合成の際に用いたのはどの化合物の加熱だったか?

    正解:シアン酸アンモニウム
    解説:ヴェーラーはシアン酸アンモニウム(NH4OCN)を加熱すると尿素(CO(NH2)2)が生成することを発見した。どちらも分子式はCH4N2Oで同じだが構造が異なる(異性体)。この合成は「有機物は生体内でしか作れない」という生命力説に初めて疑問を呈した。
  8. 968難易度 ★★★☆☆

    分子の立体化学(エナンチオマー・ジアステレオマー)の概念を確立し、炭素原子の四面体構造を提唱したオランダの化学者は誰か?

    正解:ヤコブス・ヘンリクス・ヴァント・ホフ
    解説:ヤコブス・ヘンリクス・ヴァント・ホフは1874年に炭素原子が四面体の頂点に4つの原子・基を結合させているという三次元的構造を提唱した(ルベルも独立に同じ提唱)。立体化学の基礎を確立し、最初のノーベル化学賞(1901年)を受賞した。
  9. 969難易度 ★★★☆☆

    1901年に授与された最初のノーベル化学賞を受賞した人物と受賞理由の組み合わせとして正しいのはどれか?

    正解:ヴァント・ホフ — 溶液の法則と浸透圧の研究
    解説:第1回ノーベル化学賞(1901年)はヤコブス・ヘンリクス・ヴァント・ホフが「化学動力学と溶液における浸透圧の発見」で受賞した。彼は稀薄溶液の浸透圧がファント・ホッフの法則(PV=nRT類似)に従うことを示した。
  10. 970難易度 ★★☆☆☆

    ナイロン66を発明した米国デュポン社の化学者は誰か?

    正解:ウォレス・キャロザース
    解説:ウォレス・キャロザースはデュポン社でポリアミドの研究を行い、1935年にナイロン66を発明した。残念ながら1937年に自ら命を絶ち、ノーベル賞を受賞できなかったが、その業績は合成繊維産業の基礎となった。
  11. 971難易度 ★★★☆☆

    錬金術が盛んだった中世において「哲学者の水銀」と呼ばれていた物質は、現代化学でいう何に相当するか?

    正解:水銀(Hg)そのもの
    解説:中世錬金術では「哲学者の水銀(Philosophic Mercury)」は液体の金属である水銀(Hg)自体を指すことが多かった。錬金術師は硫黄・水銀・塩の三原質で全ての金属が構成されると考えていた。
  12. 972難易度 ★★☆☆☆

    ライナス・ポーリングが提唱した「電気陰性度」の尺度でフッ素(F)の電気陰性度の値はいくつか?

    正解:3.98(約4.0)
    解説:ポーリングの電気陰性度尺度でフッ素(F)は3.98(ほぼ4.0)と最も大きく、全元素中で最も電気陰性度が高い。電気陰性度は原子が共有電子対を引き寄せる能力の尺度で、化学結合の極性を予測するのに使われる。
  13. 973難易度 ★★★☆☆

    現代化学でいう「エントロピー」の概念を熱力学に導入し、化学反応の自発性を理解する基礎を作ったのは誰か?

    正解:ルドルフ・クラウジウス
    解説:ルドルフ・クラウジウスは1854〜65年にかけてエントロピーの概念を定式化し、「宇宙のエントロピーは最大に向かう」という熱力学第二法則を確立した。これは化学反応の方向性・平衡を理解する根本原理となった。
  14. 974難易度 ★★☆☆☆

    「フラーレン」「カーボンナノチューブ」に次ぐ炭素の同素体として2004年に発見され、2010年のノーベル物理学賞の対象となった物質はどれか?

    正解:グラフェン
    解説:グラフェンは炭素原子が蜂の巣状に一層だけ並んだ二次元結晶で、2004年にアンドレ・ガイムとコンスタンティン・ノボセロフが粘着テープを使って取り出した。超高強度・高導電性などの特性から次世代材料として注目され、2010年のノーベル物理学賞対象となった。
  15. 975難易度 ★★☆☆☆

    マリー・キュリーが初めてノーベル賞(物理学賞)を受賞した1903年の共同受賞者はピエール・キュリーともう一人誰か?

    正解:アンリ・ベクレル
    解説:1903年のノーベル物理学賞はアンリ・ベクレル(放射能の発見)とピエール・キュリー、マリー・キュリー(ベクレルの発見した放射現象の研究)の3者が受賞した。マリーは女性として初のノーベル賞受賞者となった。
  16. 976難易度 ★★☆☆☆

    近代薬学の先駆けとなったサリチル酸(アスピリンの前身)は、元来どのような植物から採取されていたか?

    正解:ヤナギ(柳)の樹皮
    解説:古くから解熱・鎮痛作用があるとして使われてきたヤナギの樹皮には、サリチシン(体内でサリチル酸に代謝)が含まれる。ドイツの化学者が19世紀にサリチル酸を合成し、バイヤー社がアセチルサリチル酸(アスピリン)として商品化した。
  17. 977難易度 ★★★☆☆

    リンの発見(1669年)はどのような物質を蒸留・濃縮する実験から偶然なされたか?

    正解:尿(人の尿)
    解説:ドイツの錬金術師ヘニッヒ・ブラントは「賢者の石」を求めて人の尿を大量に蒸留・濃縮した実験で、暗闇で光る白い物質(リン)を偶然発見した(1669年)。これはリン(Phosphorus、「光をもたらすもの」の意)の最初の発見とされる。
  18. 978難易度 ★★★☆☆

    「酵素化学の父」とも呼ばれ、タンパク質分解酵素や糖の鍵と鍵穴モデルを提唱し、1902年のノーベル化学賞を受賞したドイツの化学者は誰か?

    正解:エミール・フィッシャー
    解説:エミール・フィッシャーは糖の立体化学を解明し(フィッシャー投影式)、プリンの合成を行い、酵素の基質特異性を「鍵と鍵穴」のモデルで説明した。1902年のノーベル化学賞は「糖とプリンの合成に関する研究」が受賞理由だった。
  19. 979難易度 ★★★☆☆

    アルゴン(Ar)などの希ガスを発見し、1904年のノーベル化学賞を受賞した科学者はどれか?

    正解:ウィリアム・ラムゼー
    解説:ウィリアム・ラムゼーはレイリー卿と共同でアルゴンを発見(1894年)し、その後クリプトン・ネオン・キセノン・ヘリウムも発見した。希ガスという新しい族を発見した功績で1904年のノーベル化学賞を受賞した。
  20. 980難易度 ★★☆☆☆

    イタリアの化学者アメデオ・アヴォガドロが提唱した仮説(1811年)で、その後の化学・物理学に大きな影響を与えたものはどれか?

    正解:同温・同圧の下では、同体積の気体は種類によらず同数の分子を含む
    解説:アヴォガドロの法則(1811年)は、同温・同圧・同体積の気体は分子の種類によらず同数の分子を含むと述べている。この仮説は長く無視されたが、後にカニッツァーロらの研究で正しさが認められ、原子量・分子量の決定に不可欠な基礎となった。

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